茂木大輔メッセージ

mogi

春秋社の非常に優秀な編集者に星さんという人がいる。
大学教授の息子として、父親の赴任地であるローデシアやドイツなどで育ち、慶応を卒業して文芸春秋に入社しておられる。
無形文化財としてお囃子の笛を吹き、囲碁の達人であり、歌舞伎や落語に造詣が深く、山下洋輔氏、阿部牧朗氏、南伸坊氏を始め作家文化人を中心に幅広い交友関係を持っている。
こう書いただけでも、もう3,4人分の人生をやっているということは十分おわかりいただけたことと思うが、この人物はさらに趣味として、そこら辺の音大生が裸足で逃げ出すようなチェロを弾く。頭の良い人間というものは、なにをやらせてもどんどんうまくなってしまうという見本のようなものである。
しかも、独身。
ここまで読んで、
「まあ素敵」
と思った女性の方は、その星さんがメンバーのひとりであるTAOの演奏会においでになるとよいでしょう。
星さんばかりではない。この、プロに録音を聞かせるとみるみる蒼白になる(おれもなった)というスーパー・アマチュア・オーケストラは、こうした今の日本を楽しみ、駆け抜けている30代によって構成されているのだ。
おっと、ここまで読んで、
「じゃ、おれ、いくのやーめた」
と僻んだ、筆者のような男性諸君。
美人の多いオーケストラですぞ、ということもつけくわえておく。