Concert

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東京アカデミーオーケストラ第54回定期演奏会

2018.12.24 トッパンホール

13:15開場 14:00開演

スーク 弦楽セレナード 変ホ長調 op.6

Suk: Serenade for string orchestra in e flat major op.6

ドヴォルジャーク チェコ組曲 ニ長調 op.39

Dvorak: Czech suite in D major op.39

グノー 交響曲第1番 ニ長調

Gounod: Symphony No.1 in D major

師弟の系譜~グノー生誕200年

 新古典主義の画家アングルはプロ顔負けのヴァイオリン弾きで、あのパガニーニと弦楽四重奏団を組んでいたといいます。そんなアングルがローマのフランスアカデミー院長となり、ローマ賞奨学生の寄宿舎だったヴィラ・メディチの監督官をしていた1840年頃、(ローマ賞はルイ14世によって創設された、芸術を専攻する学生に対してフランス国家が授与した奨学金付留学制度)、 このローマ賞を作曲で受賞したグノーが留学していました。アングルはグノーのスケッチを見て、画家のとしての奨学金で戻ってこれないかと申し出ました。アングル同様、美術と音楽の両方に秀でていたのです。長じてグノーは教会の楽長を務めるようになりましたが、彼の教会の聖歌隊に、ピエール=オーギュスト・ルノワール少年(9歳)が1850年頃から数年間所属していました。グノーはルノワールに声楽を教え、ルノワールの歌手としての才能を高く評価していました。そのため、グノーはルノワールの両親にルノワールをオペラ座の合唱団に入れることを提案しましたが、ルノワールは陶磁器の絵付け職人になってしまい、後に画家となります。グノーが交響曲第1番を書いたのは、その直後の1855年です。グノーはローマに滞在していたときにメンデルスゾーンの姉であるファニー・ヘンゼルの知遇を得て、ライプツィヒのメンデルスゾーンのもとを訪れました。彼からバッハのオルガン作品を聴き、バッハ・モーツァルト・ハイドンというドイツ語圏音楽の伝統を受け継ぎました。それはバッハの曲にメロディを加えた「グノーのアヴェ・マリア」という形でも顕現していますが、交響曲第1番のメンデルスゾーンから学んだ古典的な造形と瑞々しい作風に強く現れています。そしてできたばかりの交響曲第1番を見たグノーの弟子のビゼー少年(17歳)は師匠の作品に感動し、これを手本として同年、交響曲ハ長調を習作として作曲しました。このふたつがそっくりであるのはそのためです。
 ちょうどこのころ(1853年)、メンデルスゾーンの盟友シューマンのもとをブラームスが訪れ、ブラームスの才能を見出したシューマンは音楽出版社のブライトコプフ・ウント・ヘルテル社に手紙を書いてブラームスを紹介するとともに、「新しい道」と題した有名な論評を発表して、世にブラームスの才能を知らしめます。それから約20年後。スメタナが指揮をするオーケストラのヴィオラ奏者として修行を積んだドヴォルジャークが奨学金審査のために提出した「モラヴィア二重唱曲集」が審査員を務めていたブラームスの目にとまり、ブラームスは音楽出版社のジムロックにドヴォルジャークを紹介しました。1878年、ジムロック社はドヴォルジャークに対してブラームスの『ハンガリー舞曲集』に匹敵するような『スラヴ舞曲集』の作曲を依頼、これが大成功をおさめ、ドヴォルジャークはチェコの民族音楽を特徴とする作曲家として名声を得ます。「チェコ組曲」も同年の作品です。
  そののち交響曲第8番など多くの名作を送り出して国際的名声を得たドヴォルジャークはプラハ音楽院の教授に就任します。彼の生徒には青年スークがいました。スークが学業を終えた1892年の夏、ドヴォルジャークは彼を別荘に招き、それまでスークは短調の暗い曲ばかり書く傾向があったので、もっと明るい曲を書いたらどうかとアドヴァイスしました。このときドヴォルジャーク教授の娘に会ったスーク青年は一目惚れし、故郷に帰った後、師匠の教えと娘のことを思いながら一気に「弦楽セレナーデ」を作曲したといいます。1896年にドヴォルジャークとブラームスの推薦によりジムロック社よりスコアが出版されています。スーク青年とドヴォルジャーク教授の娘は1898年に結婚したので、ドヴォルジャークはスークの師匠にして義父ということになりました。
 師弟の関係には、直接に教わることもあれば、作品を通じて私淑することもあります。国や立場が異なっても師弟によって脈々と受け継がれている伝統がこのプログラムには隠れています。

【入場料】 前売: 全席自由 1,500円

【前売券】発売中:トッパンホールチケットセンター(オンライン購入はこちら)
TEL:03-5840-2222 営業時間/10:00~18:00 土日祝休
トッパンホールクラブ会員のかたは、500円の会員割引が適用されます。

当日券のご案内

【当日券】当日券はホール入り口特設受付窓口にて発売いたします。(当日: 1,500円)

シニア(60歳以上)・学生限定【当日券無料サービス】のご案内

・当日券の発売がある場合、公演当日時点で満60歳以上の方ならびに在学中の学生生徒のかたは、ご本人の年齢が分かる身分証明書(パスポート、運転免許証、保険証など)または学生証をご提示いただいた場合、当日券を無料でご購入いただけます。
・予約は承っておりません。完売の場合はご購入いただけませんので、ご容赦ください。

発売状況につきましては、公演開催日の1週間前を目安にウェブサイトにて発表いたします。当日券が予定数に達した場合、当日券の発売を途中で中止・終了することがございます。あらかじめご了承くださいますよう、お願いいたします。

【主催】東京アカデミーオーケストラ
【お問い合わせ】東京アカデミーオーケストラ(夏目)TEL.090-7291-6754 tao@music.email.ne.jp

恐れ入りますが、未就学児のご入場はご遠慮いただいております。

チラシ挟み込み受付については事前申し込み制となります。メールにて事務局までお問い合わせください。

予告なく開演時間、企画内容などが変更になる場合がございます。ご容赦ください。

演奏会にてアンケートにご記入いただいたお客様に、演奏会の割引優待のご案内ハガキをお送りすることがございます。ご来場いただける場合、メールフォーム から事務局にてご予約くださいますよう、お願いいたします。また、ご案内が不要になりましたら、事務局までご連絡ください。配信を停止いたします。